このような難燃の作用を利用して、外壁に処理した対放火対策として(神社仏閣や無人トイレなど)、構造体、内装に処理した失火対策として(住宅や店舗内装など)皆様の防火対策のお役に立たせて頂いております。 技術部において新型難燃剤、処理方法などを研究開発しており、より一層効果的な難燃処理を目指しています。
なぜ、木材や紙などが燃えてしまうのでしょう。ここでは通常の燃焼のメカニズムを図解して、難燃防火処理がそのようにして木材や紙を燃えにくくしているかを図と共にご説明いたします。
通常の燃焼は熱によって熱せられた木材の主成分であるセルロースが熱分解され、可燃性気体が発生し、それが周りにある酸素と結合して可燃性混合気、すなわち炎が発生します。熱分解された箇所は炭状態(炭化)になっていきます。 これの連続した繰り返しが燃焼ということになります。 |
この通常燃焼のメカニズムの図式を操作することで熱分解を起こり得ないようにしたり、周りの酸素との結合を阻止しようとします。そしてゼストシステムに使用する難燃剤は炭化促進型難燃剤を使用します。これは表面を炭化(炭)させることにより、それ以上の熱の伝導を防ぐ効果があります。このような難燃のメカニズムを駆使して火の拡大を阻止しようとする作用が難燃です。 |