一般社団法人全国住宅火災防止協会は発足当時から異業種会員のノウハウを持ち得た施工者団体として、命と財産を守るために、研鑽を重ねて参りました。多くの問題解決のために英知を結集し、研究開発に取り組んでおります。 会員が多方面にてビジネス展開出来るように、「難燃処理」を「一の矢」として、「二の矢」、「三の矢」と幾多の事業展開を推し進めております。今新たな「矢」として、環境改善に向けたガラスの遮熱コーティング「クリアルマイサニー」施工、更に特化した遮光コーティングを事業展開出来るまでに至り、今事業展開の中で中心的な役割を果たしております。 多くのIT化、オートメーション化による時代の中で、全火協の事業展開は「人」が大きなウエイトを占めています。ヒューマンの基、お客様に寄り添い、今ある市場の中で、新しい市場を作るべく、確固たる施工力、施工モデルを構築出来うるマネジメント術を持ち得た、ぶれない仕事力でこの事業に集う仲間が生み出した「矢」を育みたいと考えております。
代表理事 大瀬 均
「開発したものが日の目を見て世の中の注目を浴びるようになる。」開発者にとってこれほどうれしい事はありません。 材料技術や施工技術が進化するときのステップが私を夢中にさせます。それは沢山のライバルとの競合、失敗を克服する、これらをかいくぐるなど、非常に困難な現実と直面する時です。 クリアルマイサニーの船出のときは、沢山のライバルが存在し、その先人たちの残した材料や技術が目標であり、それを追い抜くことが励みになりました。 そして、平成23年3月11日、我々は東京ビッグサイトの建材展にてクリアルマイサニーシリーズを発表し、大好評の上終えようとしたいたその時、被災しました。それは、歴史が動いた、経済の風向きが変わった瞬間でした。時は一気に省電力、省エネに向かいました。発表より3年、工事は出続け、本年に入り大型ランドマーク現場が続いています。 それは時の流れによるものだけではなく多くの協力者、開発スタッフ、世に出してくれた皆様、クリアルマイサニーを磨いてくれた施工チームの皆様のお陰です。そしてチャンスを与えてくれた神様に感謝いたします。私達は力を合わせ、お互いを信頼、尊敬しあい成功してまいります。 東北地方太平洋沖地震被災者の皆様が早く救済され自立されます事を心に念じ、ご挨拶とさせていただきます。
技術開発担当 谷本 明
我々、全火協は現在色々様々な事業に取り組んでいますが、その事業一つひとつには共通するものがあります。 それは難燃防火処理で培った基本技術です。下地処理の丁寧さ、薬剤調合の大切さ、薬剤使用量、施工管理の正確徹底等。 また、朝礼に始まり、挨拶、応対、清掃、終礼に終わる。技術者としての心得も大切にして参りました。 それらは新事業に於いても、高い評価をいただいて、結果リピート率が高く、お客様に喜んでいただいて、施工の受注拡大につながっている次第です。 講習会で地道に説いてきたことが花開き、感慨深い思いです。これからも我々全火協は、基本に忠実に、また大胆に行動し、絆を深めて、「尊い命と大切な財産を守る」という、協会創設の精神である襷をみんなで繋げていきたいと思います。
工事統括部長 山内 督雄