夏を前に省エネルギーへ向けた取り組みが急がれています。即効性に期待できるのは冷房負荷の低減、すなわちエアコン利用の抑制であり、すでに温度設定のアップやクールビズなどを実施している企業様も多いようです。ただし、夏季に猛暑が続く昨今ではこれらの努力にも限度があります。
企業にとって一番かかる「電力コスト」は全体の約4割を占める空調によるものです。空調電力のピーク時にいかに電力を抑制するかが省エネ、節電対策への課題であるといえるでしょう。
電力を使わずに、いかに室内温度の上昇を防ぐか。ガマンしない節電、即効性のある省エネ技術は日々進歩しています。
「窓」を遮熱断熱性の高いものにすることにより、節電になります。一般住宅に比べ、窓やガラス張りの多いオフィスビルやトップライトを有している施設などには更なる効果が期待できます。 『窓を制する者は省エネを制す!』を合言葉に窓からの節電対策をご提案させていただきます。
夏は窓から外の熱が入り込み、冬は室内のぬくもりを窓から逃します。夏の日中(14時頃)使用電力のピーク時には消費電力の50%以上がエアコンによるものです。
建物は以前より気密化が進んでいるため、一旦室内に熱を入れてしまうとそれを室内に排出することが難しいといえます。そこで夏は、冷房の効きに影響を及ぼす直射日光による熱を室内に取り入れないように、窓の遮熱対策を実施することが重要です。
最近の建物は機密性が高まっているとはいえ、冬季でも室内であたたまった空気の60%近くは窓や玄関などの「開口部」から外へ流出しています。